四月は君の嘘を読んだ感想
何度読んでも泣いてしまう。
「四月は君の嘘」は私がたしか高校1年生くらいの時に初めて読んだんですが、
それから何年経っても、自分の中で好きな漫画トップ3に入り続けているくらい好きな漫画です。
定期的に読み返してその度に泣いていて、
やっぱりこの漫画はすごい、とその度に感動しています。
で、今回は通算何回目かの一気読みで、終わった後の感想が読みたいが過去の自分は感想を書いてなかったので、こうして書いておこうと思います。
駆け抜けていくストーリー
ここからはネタバレ防止のため読んでない人は読まないでください。
ストーリーとしては、ピアニスト有馬公正の出会いと別れ、そして成長、というものです。
まあこうしてまとめてしまうと凪ちゃんに陳腐だと怒られてしまいますね。
結局、この漫画の魅力はストーリー云々というより、その描き方にあると思うのです。
まあストーリー自体すごく素晴らしいんですが、とにかく、有馬公正が変わっていくその軌跡が美しいと。泣いてしまうと。そういうわけなんです。
彼のピアニストとしての成長には、大きな別れが二つ存在します。
近しい人の死を乗り越えながら彼はピアノを弾いていきます。
悲しく切なく、けれど懸命に足掻く彼と彼女は、なぜこんなにも胸を打つんだろう、と思わされます。
主人公をめぐるいくつもの人間関係
この漫画は正真正銘のピアノ漫画であるけれども、ピアノ競技漫画ではないと思います。そういうカテゴライズも陳腐だけど、少なくともコンクールで一位を取るための友情努力勝利を描いているわけではないし、コンクールの結果が重視されてるわけでもないです。
ピアノを媒介とした、想いの表現なのです。誰かに届けたいという想いを、ピアノに込めている、というのが主題です。
じゃあピアノじゃなくてもいいのかという話ではなく、作者の絵柄とピアノのモノトーンがめちゃくちゃマッチしていて、これしか無い、と思わされます。
そして、主人公を取り巻く人間関係として、
幼馴染の椿と渡、そしてピアニストの紘子、凪、絵見、武の存在が、この漫画の奥行きを広げ、豊かな表現に繋がっています。
とか、真面目なことを色々書いたんですが、
まあ〜椿がいいんですよ!
弟だと思っていた有馬の成長に対する戸惑い、それは自分の気持ちや環境の変化への気づきにも繋がっていきます。
その葛藤やら切ないやらで、涙腺をやられます。
印象的なシーンの連続
とにかくこの漫画の凄いところは、
もう100点満点バッチリこれ以上ない!というシーンをバシバシ決めてくることだと思います。
印象的なシーンを取り上げればキリがない。
特に椿と公正が夜の海を歩くシーンと、
かをりと公正が川に飛び込むシーン、
最終回目前の屋上のシーンなど、まあ〜とにかく、青春なんですよ。ボーイミーツガール、その環境、いや〜もう痺れるね、というシーンの連続で、その濃度が11巻に溢れんばかりだと。それがこの漫画の1番の魅力なんじゃないかと思います。
おわりに
とにかく読んでほしい!それだけです。
ありがとうございました。